榎並工務店は、三重県伊賀市を拠点とし創業以来、『人』と繋がり、育み、伝統『技』術を守り繋げ、『木』造建築一筋に歩み続けてまいりました。
お施主様に喜んで頂きたいその一心で積み重ね続けた上で成り立つ『人』『技』『木』という3本の柱。
ここでは榎並工務店の軸となる3つのこだわりをご紹介させて頂きます。
connection with people
家とは住まう方々の人生の一部だと考えております。そんな人生の一部に携わるのですから、効率化が進んだ現代でも、やはり人と人との繋がりを大切に血の通う仕事に取り組んでおります。
お施主様とはもちろんの事、メーカーさんや協力業者さん、私達の住まいづくりに関わる全ての人、その家族まで取り込んで『常に楽しく、時に厳しく』ともに歩む関係作りに勤しんでおります。
そんな人と人との繋がりが積み重なり、棟梁・榎並が半世紀にもなる大工人生の中でも、最も印象的な出来事となったのが独立から30周年を祝う祝賀会でした。
この祝賀会はそれまでお世話になった施主の皆さまが発起人となり120人もの方々に盛大に祝って頂いたのでした。
常に施主様との厚い信頼関係を心がけてきただけに、仕事が認められた感激の気持ちと万事を云い尽くしても云い尽くせない喜びに溢れた日となりました。
traditional techniques
『時代と共に、昔ながらの職人は少なくなったが、先人から受け継がれてきた伝統技術をしっかり残していきたい』
棟梁・榎並の想いです。言うは易く行うは難し…。それを継続することは更に強い志が必要となります。
榎並工務店の敷地には寮があります。これは榎並が独立して10年目、32歳の時に建てたものです。
『ここまで一人前に育てたもらった恩返しに』
希望する若い職人達を弟子にとり、そこに住まわせながら、6年間という期間の間、厳しくも想いを込めて技術を伝えることにしたのです。
結果、全国から伝統技術を学びたいという職人が集まり、現在までで20余人以上の弟子を受け入れ育ててまいりました。
勿論これからも、変わらず伝統技術、礼節、知識の伝承を続け、守る事が使命だと考えております。
Make fromraw wood
原木からお引渡しまで、自らの手で創り出す本物の木造建築をご提案いたします。
木の家や自然素材の家を謳う工務店は数あれど、自社の敷地に製材所を持つ工務店は少ないかと思います。
更に、家を建てる職人自らが製材する事は、効率性を追求し、分業化が進んだ今の建築業界では本当に稀であります。
丸太一本、余すことなく使用するので、結果的にはお施主様へのコストの負担も抑えることができ、何よりも『原木から創る』満足感で皆様に喜んでいただいております。
土台柱梁桁などの木材をすべて天然無垢材で建てても決して高額とはなりません。
当社の家は普通の家の2倍から3倍の木材を使いますが、一つの原木を柱や梁といった構造材、床、壁、天井の仕上材と共通に使用しますので無駄がなく、コストを抑えることが可能なのです。
自然乾燥の日本の木材は、色、艶、薫りが素晴らしく、美しく潤いのある癒しの空間を演出します。自然素材は湿度を一定に保ち、冬は暖かく乾燥を抑え、夏は湿気を吸い込んで蒸し暑さを解消します。